親と共依存関係になっている方の中には、親をかばう発言をする方がいます。
親もどうしようもなかった
仕方なかった
母親にも良いところがある
実際には「愛して欲しい」という本音と、「愛されない」現実との葛藤が苦しいのでしょう。
私たちは意識と無意識の欲求が一致していないと、葛藤を生じて悩みや苦しみを抱えます。
そして、”親をかばう”発言は「良い子」であろうとするところから出ています。
つまり、他者評価を気にして発言する癖に気付くと、一気に道は開けるのです。
母親が嫌いな方ほど「良い子」を演じています。
その本音に気付いて認めるまでの葛藤が、あなたを成長させ、心の傷を癒す力となるので、本音を隠して親をかばっていても、問題解決できません。
親に反抗することで「健全な自己愛」が確立され、親の影響を受けずに、自分固有の生き方ができるようになります。
反抗期は、親から卒業して大人の人格に成長する儀式。
しっかり反抗して、「親を恨んでいる」という本音に向き合うことで、自立できるようになります。
「愛して欲しいけど愛してもらえない現実」から逃げていても、被害者意識を卒業できないのです。
現実に直面して傷つくことは恐いかもしれませんが、葛藤を乗り越える心理的成長が健全な自己愛を育み、自立できるようになります。
人が成長する時には痛みが伴うもの。これも成長痛です。
自立して初めて、母親との関係を客観的に語れるようになるのではないでしょうか。
母親にしがみついて愛を求めながら自立はできないと、経験上思います。
親が子供から自立する時も、同じことが言えます。